Mission
Dancing for JAPAN is a group founded by New York residing Japanese dance artists and an awareness cause dedicated for the Tohoku-Pacific earthquake and Tsunami victims that had left 18,534 people missing and dead and had swept away 399,028 homes. This is by far the deadliest disaster ever Japan had faced after the war. Recent earthquake in Kumamoto and Tottori, Japan is constantly facing natural disasters.
Despite the six long years passed the aftermath of Tohoku-Pacific earthquake and Tsunami, still has been an uneasy restless issue for the victims. The rising suicide rate in the stricken area indicates the victims have been isolated with the feeling of loss and absence. They are indeed in need of emotional support.
I’ve been asking myself as a Japanese national living in overseas how to really help them. Hopefully this benefit concert presented by both established and emerging dance artists from New York will convey the love and support to the devastated victims.
Furthermore this benefit concert will help create the support in having the participating artists display their work and share their sorrows and hope for the victims. This would be so meaningful for us as artists living in New York to tie our hands and spread the word across the nation.
Dancing for JAPANは、6年前の2011年3月11日日本の東北地方を襲った東北地方太平洋沖地震の被災者へ『NYにいる私達でもできることを!』という願いからNY在住ダンサー達が立ち上げた団体です。2013年11月時点で震災による死者・行方不明者は、18,534人、建築物の全壊・半壊は合わせて39万9,028戸、日本国内で起きた自然災害で死者・行方不明者の合計が1万人を超えたのは戦後初めてでした。岩手・宮城・福島3県沿岸で発生した大量の災害廃棄物と津波堆積物(土砂など)の処理が進められ、復興庁は、2014年3月末までに災害廃棄物の処理を完了することを目標としていましたが約6年が経った今も震災からの被害は、まだまだ大変な規模で被害者に影響を及ぼしています。今現在でも仮設住宅に住む人々、被災地の人々の自殺率が年々増加傾向にある現状は、時が経つにつれ人々の喪失感が増していることを示していると思います。被災地ではいまだに心の支え等なにがしかの支援を必要としているのです。
日本を離れて暮す自分達に何ができるかを問い、このベネフィット公演を企画しました。2014年のDancing for JAPAN 2014では、ニューヨークを拠点に活動する日本人舞踊家、中堅から新人まで計8名に参加してもらいました。Dancing for JAPAN 2017ではニューヨークで活躍する日本人の植山武博さんFらんチェスカ・ハーパ・プロジェクトの飯作えりこさんも含むダンスアーティスト6名に参加してもらいます。
当日、ベネフィット・ダンス・コンサート終演後、サイレント・オークションを行い寄付を募る予定です。ニューヨークで活躍されている多くのアーティストの方々、企業家の方々に オークション用の作品の出展やその他、物品の提供をお願いし、終演後に会場のロビーにてレセプション及びサイレント・ オークションを行います。入場料を含むすべての収益は、 NPO法人カタリバに寄付いたします。
一人一人が手をつなぎ心に残る悲しみをシェアーすることで、それが前に進む力となり小さな輪が大きな支援の輪になることを期待します。
支援の輪。私がニューヨークに来て37年が経ちました。現在舞踊家として活動できるのもダンスの先輩方ならびに多くの方から支援して頂いたからです。ささやかですが、これからは私ができることでアーティストを、被災者の方達を支援していきたいと思います。今回は、ニューヨークの舞踊家6名に作品発表の場を提供します。彼らのうち数名は私と同じく長く一つの舞踊団にて踊っており、最近になって振付を始めたアーティストです。そして若く、これから出てくるアーティスト、現在すでに名前が出ていてツアーなどでも忙しい中時間を作ってくれたアーティストの仲間たちです。多くの方々に彼らの作品を見て頂けることは、アーティスト同士のコミュニティーのつながりを広げるだけでなく、ダンスを見る観客との交流の輪も広げていけるのではないでしょうか。この公演がダンスアーティストにとって意義ある場所となることを望みます。
ダンスを通じて少しでも被災者の方達の力になれればと思っています。
キューレーター(Dancing for JAPAN 2014 & 2017)
折原美樹(マーサ・グラハム舞踊団プリンシパル)